~彼岸御和讃~
(一)
山川険しき世なれども
仏の教えひとすじに
彼岸に至るしあわせよ
あああめつちに陽はうらら
久遠の救いここにあり
(二)
あまねく施しに戒めて
日に夜に励むもろびとに
彼岸の花の美しさ
ああ爽やかにこの宴
妙なる調べ夢ならず
(三)
心を定めて腹立てず
祖先に祈りこめてこそ
彼岸を迎う親も子も
ああいまひらくこの悟り
嵐もしばし雪もやむ
10時より満福寺・14時より林泉寺で春彼岸会の法要がありました。
「暑さも寒さも彼岸まで」というように、お彼岸は春と秋の年に2回巡ってくる季節の変わり目です。
春分と秋分は、昼と夜の長さが同じになり、この日を境に冬は春に、夏は秋へと移ろっていきます。
春彼岸では春の訪れを喜び、田起こし種まきをします。
そして、秋彼岸では1年の収穫を喜び感謝します。
こうした季節の変わり目に、ご先祖様に手を合わせるようになったのは、農耕民族である日本人は、祖先は自分たちの住む土地をいつも見守ってくれていると考えられており、大自然への祈りや感謝が、そのまま祖先への祈りや感謝にも通じたとされています。
季節の区切りに先祖供養の行事を行うということは、それだけ日本人が自然や祖先と共生していることを表しているそうです。
お参りいただきありがとうございました。
合掌 清衣